三日目!
 三日目は高速道路で移動しまして、台南だよ! ちなみに台湾は右側通行で高速道路の制限速度は120キロらしいよ! 速いね! 真っ直ぐな道が多いからかな。台湾、絶対的に運転が荒っぽいし、オートバイが縦横無尽に走り回ってるので、運転慣れてない人は完璧、事故ると思われます。私、オートバイに乗りながら携帯で話す人、始めてみたよ……(もちろん違法)。ただし、歩行者も強気なので(でないと永遠にわたれない)、確実に心臓が逞しくなると思います。台湾、侮り難し。
 閑話休題。
 台南は現在第4の都市ですが、昔、オランダ人はここに根拠地ゼーランシア城を建設。清朝時代初期の鄭氏政権下の台湾の首府であり、政治・経済・文化の中心地だったのですが、後の日本統治時代は台北に次ぐ台湾第2の市となり、そのため多くの旧跡が残り『台湾の京都』と呼ばれることもあるんだとか。ってウィキ先生が言ってました。
 あと、台南は食い倒れの町! ということで有名なグルメエリアが点在しています。
 友達の親戚の人に「台南行くんなら、お腹すかせていきなよ…死ぬよ」的な言葉で脅されていたので気合入れて臨みました。


 上の写真に引き続き、やったきたのは赤嵌楼。
 赤嵌楼は昔台南を支配していたオランダ人が建てたものだったんですけども、その後、鄭成功さんがオランダ人を追い出してここを政治の中心としたみたい。銅像のオランダ人も超ショボンとしてますね。
 庭の外には中国語と、筆記体でかかれたオランダ語の石碑がたってました。
 左の写真は日向ぼっこをしている狛犬。可愛かったのでぱちり。
 館内では龍、亀、狛犬とおめでたい動物の石像や細工がたくさんありました。
 館内でみつけたお茶目な神様の像。
 どうやら試験の神様らしく、傍らの壁にはたくさんの絵馬みたいなものが掛かっていました。そういう文化は日本と同じですね。
 しかし、筆持ってるのはいいとしても、なんでこんなに愉快なポージングなのか……これをありがたく崇め奉っている受験生がいるんだなぁと思うとちょっと首を傾げんでもない。
 結論。可愛いは正義!


 所は変わりまして、大天后宮。
 300年以上前に建てられた古い寺廟で海の神「媽祖」を祀っています。海の神様だそうです。金光してらっしゃる…。台南ではほんっとうにたくさんの寺院がありまして、赤嵌楼の近くの3つの寺院だけは押さえとけ! といわれたので見たのですが、それがなんという名前でなんと言う神を祭っているのか、その時はまったく把握してなくて今調べました。ありがたみねぇ!


 やっぱり色使いや煌びやかさが、大陸文化! って感じですよね。
 左の写真は日本では有名なある武将を祭っている祀典武廟。17世紀に建立された関帝廟の総本山らしい。あの三国志の関羽が神格化されたものが祭ってあります。そう、美髯公ですよ。美髯公。数多すぎだろ!!!! 厳しい表情が凛々しい。渋メン。
 この付近はお店や屋台が建ち並び、廟口小吃と呼ばれるグルメエリアになっているそうです。中でも有名なのは、武廟肉圓。午後1時半に開店し、すぐに売切れてしまうそう。友達のいとこにここで食え! と言われてたのに残念ながら無理でした。

 そのエリアで飲んだ冬瓜茶。義豐阿川冬瓜茶という、台南で一番有名な冬瓜茶の店でした。
 私、珍珠ナイ茶は大好きで毎度、お腹破裂しそうなぐらい飲んでるのですが、冬瓜茶は初めて。
 飲んでみたところ、スイカに黒糖を混ぜたような感じで、コクがあって熱いときに飲みたくなる爽やかな味でした。甘さも調節できるので、甘いの苦手な人にもお勧めです。これに珍珠(黒タピオカ)なども入れることが出来るので、いろんな味で試したくなりますね。

 お昼ごはん。台南の名物坦仔麺の元祖、度小月に行ってきました。
 入り口入って直ぐに料理人さんが座ってまして、麺をゆでてくれる伝統的なスタイルだとか。日本人の観光客の方も来ていましたし、日本語のメニューもあったので、とても有名なところだそうです。私の表現いつもあいまい…。

 坦仔麺。
 量は結構少なめですが、サイドメニューもいろいろとあるので、ちょこちょこ頼んで食べました。
 にんにくの利いた醤油ベースのスープに細めの麺と、トッピングに肉そぼろがのっています。パクチーがいいスパイスとなってすごく美味しい! あっさりしているのでぺろりと平らげられます。あと、蝦巻と滷蛋(煮卵)なども食べたのですが、蝦巻は別の場所のほうが美味しかったかなぁ。煮卵はすごーく美味しかったです!

 移動して食べた肉圓。
 これは以前、友達の町、新竹でも食べましたが、味が違ってたな。中身にひき肉が詰まってるってのは同じでしたけど、掛かってたソースに甘みが無くて私はこっちののほうが好きだった。友達はやっぱり食べなれてる地元のほうが美味しいって言ってたけども。これは日本の人は好き嫌いが分かれる食べ物だと個人的には思います。しかし、挑戦する価値はある!
 安平古堡。
 1624年に建設された台湾で最も古い城です。建城以来、オランダ統治時代にはオランダ東インド会社による台湾統治の中心地として、また鄭氏政権時代には3代にわたる王城として使用されていました。 ってウィキ先生が!
 城の中には、昔使っていたと見られる錆びた鉄の大砲や、石碑、そして船や台南の歴史を伝える博物館などがありました。
 いろんな文化が混ざり合っているからこそ、ちょっとレトロだったりハイカラな感じがするんだろうな。


 所は変わって、安平樹家。
 安平樹屋は元々イギリス商の倉庫だったみたいですが、ほっておいたらガジュマルの木が家をとりこんでたので、アーティストの創作空間として使われていた後、一般に公開となったみたいです。
 植物の生命力を強く感じさせる天然の博物館みたくなっていまして、すごく素敵! ロビンソンクルーソーみたい! 実際にドレス姿のモデルさんが写真取ってたりで、ここはぜひ見に行って欲しいな。
 あと、個人的には隣接されていた蝋人形博物館も非常に楽しめました。超リアル。
 台湾人は、ガジュマルの木は「陰」だと信じているため、あまり近寄ることがないまま歳月が過ぎ、鬼屋敷だと思われていたみたいです。で、放置しているうちに、今みたいな特殊な情景になったんですね。
 高雄や台南は熱帯に属している地域なので、植物も南国っぽいものが多くて、気温も日中は半そででいいくらい暖かかったです。逆に日が落ちると風があって涼しくて、ちょっと肌寒いぐらいでした。


 台南には食い倒れエリアが随所にあると書きましたが、その中でも海沿いの安平エリアにはいろいろと見所、食いどころがあるんです。ということで安平で食べたいろいろ。
 一枚目。蝦巻で有名な、周氏蝦巻で食べた蝦巻。
 こちらの店では杏仁豆腐も食べました。小豆入ってた。蝦巻は蝦のミンチを豚の脂で巻いて、衣を着けて揚げたもの。さくさくで、けっこう日本人の口に合う味だと思います。醤油で食っても美味しそう。
 二枚目。次はこれも台南名物、棺材板。
 棺桶の形だからこの名前だそうです。面白いネーミング。トーストがくりぬいてあって、その中に鶏肉のシチューが入ってます。シチューだからか洋風の味だと思った。食べやすくて美味しい味。
 三枚目。蚵仔煎。
 これは以前食べましたが、牡蠣が入ってて、台湾風のオムレツなんですが、お好み焼きに似た味で美味しいです。一枚ぱくりといけそうな感じ。サツマイモの澱粉で閉じてあるので、非常にとろみがあります。体によさそうだよね。
 そのほかにもいっろいろ食べたんですが、写真取れなかったので割愛。ごちそうさまでした。

 台南からは再び高速鉄道を使って新竹に戻ってきました。次の日には、もう一人の友達のお母さんと再会して会食などをしてから空港へ。写真は高雄の博物館で買った自分へのお土産。サンゴのネックレスとピアス。

 今回も本当にいろんな方にお世話になって、いろんなものを見せていただき、いろんなものを食することができた、充実した旅行でした。台湾の人の温かさに触れて、別れるのがちょっと淋しくなったんですけど、私ももらったぶんの温かさをいつか返せればなと思った。
 今回が3回目の旅行と言うことで、一回目は北、二回目は真ん中、三回目は南と、一応はざっと台湾を下がってきましたが、台湾は様々な歴史上に通り過ぎてきた文化が混ざり合っていて、やっぱり人と町がエネルギーを持っている国だなぁと再確認。特に今回旅した南は、古い町並み、寺院、そして新しいショッピングセンターや建物、旧と新の融合を目にすることの出来る場所で、特に高雄では都会的な部分と自然が共存しているのが魅力的だった。食文化の鮮やかさは言うまでも無くですが、そんな鮮烈なパワーを持った場所だからこそ、何度もいきたくなるんだろうなと思います。また絶対に行くぞい。
 以上、佐東の台湾旅行記でした。

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